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熱中症のメカニズムと正しい対策

暑さに負けない体をつくるために


🥵熱中症とは?

熱中症とは、「体の中に熱がたまりすぎて、体がうまく冷やせなくなることで起こる体調不良」です。


イメージで言うと…

車のエンジンが熱くなりすぎて止まってしまう「オーバーヒート」と同じようなもの。人の体も、体温をうまく下げられないと、頭がぼーっとしたり、意識を失ってしまうこともあります。



熱中症になるメカニズム(仕組み)

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私たちの体は、暑くなると

  • 汗をかいて熱を外に出す

  • 血管を広げて熱を逃がす

    といった仕組みで体温を調整しています。

ですが、以下のような条件が重なると、この調整機能がうまく働かず、体に熱がこもってしまいます。



 熱中症になりやすい環境

  • 気温が高い(30℃以上)

  • 湿度が高い(70%以上)

  • 無風状態や直射日光の下

  • 急に暑くなった日(体が慣れていない)

  • アスファルトなど照り返しが強い場所

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熱中症になりやすい人


✅ 特に注意が必要な人

  • 高齢者(暑さを感じにくく、汗をかきにくい)

  • 子ども(体温調節機能が未発達)

  • 持病がある人(高血圧、糖尿病、心臓病、腎臓病など)

  • 睡眠不足・疲れがたまっている人

  • 暑さに慣れていない人(急に暑くなった日など)



🔍 なぜ持病や疲労があると危険?


▶ 持病のある人 は…
  • 心臓や血管の働きが弱く、熱を外に逃がしにくい

  • 汗が出にくく、体温がこもりやすい

  • 喉の渇きを感じにくく、脱水に気づきにくい


    ● 高血圧・心臓病

    → 心臓の機能が落ちていると、体にこもった熱をうまく外に出せない→ 血管の調節がうまくいかず、熱がこもってしまう


    ● 糖尿病

    → 自律神経の働きが弱くなっていることが多く、汗が出にくくなり体温調節が苦手→ さらに、脱水しても喉の渇きを感じにくい場合があり、重症化しやすい


    ● 腎臓病

    → 水分や塩分のバランスを保ちにくく、少しの脱水でも体調を崩しやすい


    ● 精神疾患・認知症

    → 暑さや体調の変化に気づきにくい→ 水分補給を忘れたり、うまくできなかったりする



▶ 睡眠不足や疲労がある人は…
  • 自律神経のバランスが崩れて体温調節がうまくいかない

  • 血流も悪くなり、体内に熱がこもりやすい

  • 体の反応が鈍くなり、気づかないうちに重症化することも


    ● 自律神経の働きが弱くなる

    → 疲れや寝不足で自律神経のバランスが乱れると、体温調節(汗や血流の調整)機能が低下します→ 暑くても汗が出にくくなったり、体温が下がりにくくなる


    ● 体内の「水のめぐり」も悪くなる

    → 疲労がたまると血流も悪くなり、体に熱がこもりやすくなる


    ● 免疫や内臓の働きも落ちている

    → 体全体の反応が鈍くなり、熱中症の初期サインに気づきにくく、重症化しやすい




熱中症の症状

初期症状を見逃さないことが大切です。


🌡️ 軽度

  • めまい・立ちくらみ

  • 顔が赤い

  • 筋肉がつる(こむら返り)

  • 少し頭が痛い・ボーっとする



🌡️中等度〜重度

  • 頭痛・吐き気

  • 意識がもうろうとする

  • 汗が出なくなる(重症のサイン)

  • まっすぐ歩けない・反応がにぶい





💡熱中症の予防法


✅ 1. こまめな水分補給

  • のどが渇く前に少しずつ飲む

  • 「水」「麦茶」「経口補水液」などが基本

  • 塩分も同時に補う(スポーツドリンクや塩飴など)

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⚠ 注意:ペットボトル症候群にご用心

糖分の多い清涼飲料(炭酸・ジュース・スポーツドリンク)を大量に飲みすぎると、血糖値が異常に上がり「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」になることがあります。

これは、糖分を大量に急激に摂取したことによる一過性の糖尿症状です。

頭がボーっとする、喉が異常に渇く、だるさが抜けない…などの症状がある場合は注意が必要です。

※スポーツドリンク500㎖に約25~30gの糖分が含まれています(成人の一日の糖質の摂取目安は250~300g


⚠ 注意:カフェイン飲料では水分補給にならない

コーヒー・緑茶・紅茶・エナジードリンクなどはカフェインが含まれており、利尿作用でかえって水分を失ってしまうこともあります。



✅ 2. 涼しい環境をつくる

  • エアコン・扇風機を上手に使う

  • 日差しを避け、帽子や日傘を活用

  • 車内や室内でも油断しない(熱中症は室内でも多い!)

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✅ 3. 環境への「順化」が大切!

私たちの体は、少しずつ暑さに慣れていくことで熱中症に強くなっていきます。これを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といいます。


🔷 順化のためにおすすめなのは…

  • 外を歩く、軽く運動する

  • 日中に少し汗をかく習慣をつける

  • 登山やキャンプなど、自然の中で過ごすのも効果的

エアコンの効いた室内ばかりで過ごしていると、体が暑さに慣れず、かえって熱中症になりやすくなります。快適すぎる環境が、逆に体を弱くしてしまうこともあるのです。




熱中症になってしまったら…(対処法)


1. 涼しい場所に避難

日陰、冷房のある室内へ。衣服をゆるめて体を冷やします。

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2. 体を冷やす

  • 保冷剤や冷たいタオルで「首・わきの下・足の付け根」を冷やす

  • うちわや扇風機で風を送る

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3. 水分と塩分を補給

意識がはっきりしていれば、経口補水液やスポーツドリンクを少しずつ飲ませます。


⚠ このような場合は救急要請!

  • 意識がない

  • 自力で水分を取れない

  • 水分をとっても、体調が回復しない

※このような場合は、すぐに医療機関を受診してください。




院長よりひとこと

最近の日本の夏は、昔とは違う「命の危険がある暑さ」です。熱中症は誰にでも起こりえますが、正しく備えることで防ぐことができます。


日々の暮らしの中で、体を暑さに慣らしながら、上手に水分を補給し、無理のない範囲で夏を乗り切っていきましょう。






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