【気象と体調の関係】天気痛とは?
- 院長 大澤慎吾

- 6月8日
- 読了時間: 4分
~自然に順化する力を取り戻そう~
今回は「天気痛(気候の変化による体調不良)」について解説します。
「雨の前は頭が痛くなる…」
「梅雨時期は体がだるい…」
そんな経験はありませんか?それ、気のせいではなく“天気のせい”かもしれません。
🌧️天気痛とは?
天気痛とは、気圧・気温・湿度など、天候の変化によって引き起こされる体調不良の総称です。
特に梅雨や台風シーズン、季節の変わり目に「頭痛がする」「体が重い」「関節が痛む」などの不調を感じる方は少なくありません。

💥主な症状
頭痛(特に片頭痛)
首・肩・腰のこりや痛み
関節痛・神経痛(古傷の痛みの再発など)
めまい・耳鳴り
倦怠感・眠気
気分の落ち込み・イライラ
☔なぜ天気で体調が崩れるのか?
天気痛は、以下の3つの「変化」によって体がストレスを受けることが主な原因です。

① 気圧の変化
気圧が下がると、内耳(耳の奥)の気圧センサーが感知し、自律神経が過敏に反応します。その結果、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、頭痛・めまい・古傷の痛みなどが出やすくなります。
② 気温の変化
急な寒暖差は、血管の収縮や拡張を引き起こし、体温調節機能や代謝に負担をかけ、頭痛・神経痛・冷え・疲労感の原因になります。特に朝晩の冷え込みで、筋肉や関節が硬くなり、痛みが出やすくなる傾向があります。
③ 湿度の変化
湿度が高いと発汗がうまくできず、体温調節が乱れます。反対に乾燥しすぎても、粘膜の乾燥や肌トラブル、免疫の低下を引き起こすことがあります。
また、湿度が高い空気は水分を多く含むため、酸素濃度が下がり、呼吸が浅くなることでだるさや疲労感が増すことも。
😣天気痛が起こりやすい人の特徴
乗り物酔いをしやすい
気温差に弱い
過去にケガや手術歴がある(古傷)
自律神経の乱れやすい体質(不眠・便秘・冷え性など)
ストレスが多く、睡眠の質が低い
😱快適な生活の“落とし穴”
自然との断絶が体を弱くする

現代の暮らしは、空調の効いた室内で快適に過ごせるよう設計されています。しかしその反面、外の環境に対する「適応力」が低下し、次のような問題が起きています。
アレルギーや免疫の過剰反応
自律神経の乱れやストレス耐性の低下
汗をかかないことで体温調節機能が衰える
本来、私たちの体は自然とともに順応しながら生活してきたはず。その“順化する力”を現代人は失いつつあるのです。
🌞天気痛を軽減する5つの対策
① 自律神経を整える生活習慣

朝日を浴びて体内時計をリセット
良質な睡眠と食事でリズムを整える
軽い運動やストレッチで血流を促進
② 外の環境に“順化”する習慣を取り入れる
屋内生活ばかりでは、環境の変化に体がついていけません。

● 毎日外へ出る(15〜30分)
→ 日光、風、気温の変化に触れることが体のセンサーを目覚めさせます。
● 軽く汗ばむ程度の運動
→ 自律神経や血流・代謝機能が整っていきます。
● 登山やキャンプなど自然の中でのアクティビティ
→ 気圧・湿度・気温の変化を「心地よく」体験することで、身体が環境に順応する力を取り戻します。
③ 耳まわりマッサージ(気圧センサーを整える)
耳の後ろや側頭部をやさしくほぐすことで、内耳の血流を促進し、過敏な反応を和らげます。

④ こまめなセルフケア
ストレッチ、深呼吸、ぬるめの入浴などで副交感神経を整えましょう。

⑤ 気象予報アプリの活用
「頭痛ーる」など、気圧の変化を予測できるアプリを使って、事前に備えるのも有効です。
🌈まとめ
自然に“適応する力”を取り戻そう
便利で快適な生活は素晴らしい反面、体の「自然に順応する力」は確実に衰えています。
天気痛・気圧不調・自律神経の乱れが気になる方は、自然とふれあう時間を、少しずつ日常に取り戻してみてください。
むつみ接骨院では、こうした不調を体の内側から整える施術を行っています。お気軽にご相談ください。
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