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【暑熱順化のススメ】夏バテも熱中症も防ぐ!「夏に順応した身体づくり」

こんにちは、むつみ接骨院の院長の大澤です。


毎年夏になると、「なんだか体がだるい…」「食欲が出ない…」「少し動いただけで息が切れる…」といったお悩みを聞くことが増えてきます。


その症状、暑さに慣れていない状態が原因かもしれません。


本記事では、

💡 暑熱順化とは何か?

💡 なぜそれが夏バテ・熱中症対策になるのか?

💡 どうすれば安全に体を慣らせるのか?

をわかりやすく解説していきます!

熱中症対策のイラスト

暑熱順化は「夏バテ」と「熱中症」の両方を防ぐ!

まず結論です。

暑熱順化は、夏バテと熱中症の両方を防ぐために、最も大切な備えです

その理由をわかりやすく順を追ってご説明します。



① 人間の体はどうやって体温を調節しているの?

人は「恒温動物」です。外の気温に関係なく、体温を一定に保つしくみ(体温調節機能)が備わっています。


特に暑いときには次の2つの方法で体温を下げようとします


  1. 皮膚の血管を広げて熱を逃がす

  2. 汗をかき、その汗が蒸発するときに熱を奪う


この中でも、汗をかくことが特に重要な冷却手段になります。ただし、汗をうまくかけるようになるには「慣れ」が必要なんです。



② 暑熱順化とは?汗と血液が変わる!

暑熱順化(しょねつじゅんか)とは、体が暑さに慣れて、効率よく体温を調整できるようになる生理的な適応反応です。

暑熱順化のイラスト

暑熱順化が進むと…

汗を早く・たくさんかけるようになる

汗の質が良くなる(ミネラルが抜けにくい)

血液がサラサラになって流れやすくなる

体温が上がりにくくなり、疲れにくくなる


つまり、「暑くてもバテない・倒れない身体」になる準備が整うのです。



③ 汗をかけないと危ない!発汗の重要性

汗をかけない体では、体内に熱がこもりやすくなり、心臓に負担がかかって、熱中症のリスクや、夏バテの原因になります。


また、長時間エアコンの聞いた部屋で過ごしたり、冷たい飲み物、食べ物を多く口にしていると…

  • 発汗機能が鈍くなる

  • 血流が悪くなる

  • 内臓が冷えて自律神経が乱れる

    → 結果的に「暑さに弱い身体」


だからこそ、「良い汗をかける体」をつくることが重要です。



④ 心拍ドリフト、暑いと疲れやすくなる理由

暑さの中で運動をしていると、「同じ運動を続けているだけで、どんどん心拍数が上がってしまう」ことがあります。これを心拍ドリフトと呼びます。これは暑い中運動をする人は知っておいたほうがいい情報です。


心拍ドリフトの起こる原因は、

  • 発汗で水分が失われる

  • 血液中の水分量が減り、血液がドロドロになる

  • 心臓が血液を送ろうと頑張って心拍が上がる

  • 熱がこもりやすく、疲労感がどんどん強くなる


つまり、暑さ+脱水状態はパフォーマンスを低下させ、危険を高めるのです。

心拍ドリフトを抑えるには、暑熱順化とこまめな水分補給・休憩が欠かせません。



⑤ 暑熱順化は「夏バテ対策」にもなる!

夏バテとは、自律神経の乱れや消化機能の低下による慢性的な体調不良です。

暑熱順化ができていないと…

  • 寝つきが悪い

  • 食欲が出ない

  • だるさや頭痛が続く

などの症状が起こりやすくなります。

夏バテで倒れる人のイラスト

逆に、暑熱順化が進んだ体では、


✅ 発汗がスムーズで体温調節が安定

✅ 血流・代謝が整い、胃腸の働きも良くなる

✅ 自律神経も安定して、心身が疲れにくくなる

つまり、暑熱順化をすることにより「夏を快適に過ごせる体」をつくれます!



⑥ 暑熱順化は「熱中症対策」にも直結!

暑熱順化が進むと、


✅ 体に熱がこもりにくくなる

✅ 心拍数の上昇が抑えられる

✅ 汗で失う塩分も少なくなる

これらはすべて、熱中症を防ぐための「身体の備え」になります。


さらに


✅ 水分補給をこまめにする

✅ 日陰や休憩をうまく取り入れる

✅ 無理な運動を避ける

といった行動面の対策と組み合わせることで、熱中症のリスクを大きく下げることが可能です。



暑熱順化の方法:夏に順応した身体づくり

無理なく、日常に取り入れられる順化法を以下にご紹介します

燃え上がる人のイラスト

☑️ 基本の考え方

  • 暑い環境で「軽く汗をかく」ことを少しずつ習慣化する

  • 急にキツい運動や長時間の炎天下はNG(危険)



日常生活の中でできる暑熱順化

  1. 湯船につかる(40℃前後で10〜15分) → 体温を適度に上げて、軽く汗をかく練習に◎


  2. エアコンを控えめに(室温28℃程度で慣らす) → いきなり我慢せず、「少し暑い」くらいに慣れる


  3. 冷たい飲食を摂りすぎない → 内臓の冷えを防ぎ、自律神経の乱れを予防


  4. 軽い屋外活動(朝か夕方の涼しい時間) → 10〜30分のウォーキング・軽いジョギングなど → 毎日続けることで汗が出やすい体に!



 運動による暑熱順化(安全第一)

  1. 気温が高すぎない時間帯に運動(朝・夕) → 直射日光を避け、日陰を活用


  2. 最初の数日は10〜20分の軽めの運動 → 徐々に時間や負荷を増やしていく(7〜10日が目安)


  3. 30分ごとの水分補給を必ず行う → 塩分入りのドリンクも効果的(経口補水液やスポドリなど)


  4. 無理をしない!異変を感じたら即中止&休憩 → めまい・吐き気・異常な疲労感は「危険信号」です



🚫 避けるべきこと

  • サウナスーツを着ての過剰な発汗(危険です)

  • 気温35℃以上の時間帯での運動

  • 水分を取らずに汗をかく行為

  • 「我慢して暑さに慣れる」ような無理な挑戦



🕒 いつ始めればいい?

  • 本格的な暑さが来る2〜3週間前からが理想的

  • でも、今からでも遅くありません! → 毎日の積み重ねが「汗をかける体」をつくります



まとめ

暑熱順化とは、「汗をかける体」「血液が流れやすい体」をつくること。それによって、夏バテも熱中症も防げる身体になります。


これから本格的な夏を迎える前に、

  • 湯船につかる

  • 朝夕の散歩で軽く汗をかく

  • 冷たいものを摂りすぎない

といった、日常の中でできる準備から始めてみましょう。


「夏に順応した身体づくり」で、今年の夏を元気に乗り越えていきましょう!

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